アート展覧会

宮本三郎記念デッサン大賞

宮本三郎は石川県小松市出身の洋画家で、油絵や挿絵などを中心に制作活動をおこないました。そんな彼を偲び、彼の生誕の地にある小松市立宮本三郎美術館が隔年でおこなうのが、この宮本三郎記念デッサン大賞です。 第6回宮本三郎記念デッサン大賞展 もちろんこの賞には展覧会も付随していて、2021年度で第6回を数えることになりました。実は素描、デッサン以外の作品も出品可能なのですが、この賞の趣旨に「新しいデッサンの表現の地平を押し広げるための独創的な表現を求める」という趣旨のものがあり、そのため過去の出品作、受賞作の多くは素描によるものとなっています。

素描展の魅力とは

好んで素描、デッサン展を見に行くという方は、それほど多くはないと思います。やはりシャガールの艶やかな色彩や、モネの幻想的な光の氾濫を見たい、という方が多いのは当たり前なのかもしれません。しかし、一度「線」の魅力を知ってしまったら、もう戻れないと断言します。それが何故かというと、日本人は歴史的に「線」の描写を好んでいたからです。 浮世絵から漫画-日本人の線描写- 実は西洋絵画において、境界線はむしろ表現しないものでした。現実において境界線というものが存在しないため、それを描く必要がないと考えたのです。実際にスフマートと呼ばれる境界線をぼかす技術が、ダ・ヴィンチによって使用されています。しかし日本では境界線を積極的に使用し、それは表現手段の1つにまで昇華されることとなりました。それが浮世絵から現代の漫画へと続いていく表現方法で、これはパリ万博をきっかけに西洋の画家に知られるようになり、印象派の画家に大きな影響を与えることになりました。

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